◆ 手の太陽小腸経 (左右 19穴)
小腸経の流れ
手の少陰心経の脈を受け、小指の内側、爪の根元の部、(少沢(しょうたく))から始まり、
手根関節に上って前腕後面の内側、上腕の後内側を昇り、肩甲部を経て、督脈の大椎に於て左右交差して鎖骨上窩に入り、下に行くものと上に行くものに枝分かれする。
下に行くものはこの部から、陽明胃経の欠盆に入り、胸中に入つて、任脈の膻中(だんちゅう) (心包経の募穴 気会)で、心を絡う(まとう)。
さらに下って、横隔膜を貫き、上腹部(“腑”である胃)を巡り、下腹部(“腑”である小腸)に属する。
(“腑”は、異物の取り込みによる(捕食、主に物質の取り込み)電磁誘導で、生体内電流を発生させる場所)
鎖骨上窩から分かれた上に行く枝は、欠盆より上行して側頸部の天窓・天容を循り、頬の顴膠に上つて、目の外眥に至り、足の少陽胆経の瞳子膠に交わり、それより耳前の和膠・聴宮を経て耳中に入る。
さらに頬の顴膠で枝分かれして、外眼角を経て目の下を通り、鼻を通り目の内眼角にある太陽膀胱経の睛明に入る。
(小腸経は、目の外側を通り、耳に入り、さらに鼻をとおりまた目の内側に至る。目で光の振動、鼻で匂いの振動、耳で音の振動を受け、それに電磁誘導による生体内電流を、胆経と膀胱経に伝える)
少沢(しょうたく)
前谷(ぜんこく)
後谿(ごけい)
腕骨(わんこつ)
陽谷(ようこく)
養老(ようろう)
支正(しせい)
小海(しょうかい)
肩貞(けんてい)
臑兪(じゅゆ)
天宗(てんそう)
秉風(へいふう)
曲垣(きょくえん)
肩外兪(けんがいゆ)
肩中兪(けんちゅうゆ)
天窓(てんそう)
天容(てんよう)
顴膠(かんりょう)
聴宮(ちょうきゅう)