痛風にともなう関節の痛みのはり(鍼)治療

 

痛風(つうふう)とは、高尿酸血症が主原因の関節炎を来す疾患を指すことが多く、その名称の由来は、風が吹いただけで猛烈に痛む、あるいは足の指、足関節、ひざ関節、股関節、腰部、背部、肩、肘(ひじ)、手の指、それぞれの関節や骨の末端部に痛み(発作の箇所)が移動し、それは風が吹くかのようであることに由来した命名です。

 

それで、高尿酸血症なら必ず痛風になるということではありません。 

痛風が成り立つには、高尿酸血症以外の要素、たとえば老化による骨密度の低下、喫煙による毛細血管の拡張収縮機能の低下、美食(プリン体の過剰摂取)と飲酒などの悪習慣が体に反映=現象化したなど、これらのことが考えられます。

 

痛風は、ほとんどが40代以上の男性に発症しますが(95%以上が男性)、閉経後の女性にも発症します。 それはエストロゲンの減少による骨密度の低下(骨粗しょう症)、そしてエストロゲンは尿酸の排泄を促進すると考えられているので、その減少は痛風の成因となります。

 

 

通風に対するはり(鍼)は、以下の目的で行います。


 高尿酸血症が原因で起きている組織の変性の治療。 

具体的には足の指に多発する関節の痛み、関節を構成する骨の変形の防止、あるいは変性した組織を元に戻すための刺鍼。

(はり(鍼)治療の独自の作用である生体内電流の励起により、タンパク質の高分子化を促し、低レベル化した組織を元に復す)


 足部にたまりやすい尿酸結晶の排出を促す。


 痛風独自の体質というものがあります(肝=“いきり立つ心(奴と心)”が強い)ので、これの調節と改善。


 痛風には以下の合併症が起きていることが多いので、それらに対応したはり(鍼)治療を行います。

 

l  腎障害の可能性

尿酸はおもに腎臓から排泄されます。 よって尿酸は腎臓に沈着することがあり、そのため痛風の人は腎障害が起きていることが多い。

 

l  尿路結石。 尿路とは腎臓から尿道へ尿を送る導管ですが、この部分に結石(尿酸結石、カルシウム結石)が出来やすい。

 

l  痛風を起こしている生活習慣や食習慣は、肥満、高血圧、高脂血症、脂質異常症、糖尿病などを併発しているケースが多く、これらが原因の動脈硬化や心筋梗塞、脳血管障害(脳梗塞、脳卒中など)を起こしやすい。 さらに糖尿病についてはこちらをご覧ください。


 

具体的なはり(鍼)治療としては、痛みの出ている関節部とその周囲への刺鍼、ことに足に症状が出ている方は、常に下半身がけだるいような、あるいは腰痛、臀部、足の筋肉のだるさ、神経痛様の症状が出ており、これらが肉体内の生体内電流の現象であることはいうまでもありません。 当然その症状の出ている所にも刺鍼をして、さらに全身状態の改善のため(先に述べた合併症や、尿酸の排泄を促すこと、そして肝=“いきり立つ心(奴と心)”を調節)の刺鍼を行います。

 

さらに、当院独自の通電により、基礎代謝量のアップ、また体幹から末端部への磁束の強化を行い、低レベル化した筋肉の強化、骨の強化、末梢の毛細血管の拡張収縮機能の改善を行います。

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