◆ 足の太陰脾経 (左右 21穴)
脾経の流れ
太陰脾経は、陽明胃経の脈を受け、足の拇指(おやゆび)内側爪根部の隠白(いんぱく)から始まり、指の内側を通りかかとの前を上行し、脛骨の内側縁を上り、大腿の前内側を経て、腹部に入る。
腹部の府舎(ふしゃ)より、任脉の中極と閑元に合流し、また腹結、大横の二穴を経て任脉の下脘(げかん)にも合流する。
その経は腹哀を経て、日月(胆経)及び、期門(肝経)を過ぎ、本経の裏を循つて任脉の中脘(ちゅうかん)に下り、その後、脾に入り胃を絡う。
(下脘、中脘を循ることにより、脾=“思う、憂う”の心(靈)の動きは、胃腸の症状にも結びつきやすい)
腹哀から枝分かれして、横隔膜(“日月神示”表記の“戸”、マニピューラチャクラからアナハタチャクラへの関門)を貫いて、胸部にのぼり、食竇、天谿、胸郷、周栄を循り、周栄より外に曲折して上に向い、大包に至り、大包から上、肺経の中府に合流し(肺=“悲しみ”)、さらに上行して胃経の人迎の裏を通り、咽頭を挟んで舌根に連り、舌下に散じて終る。(これが太陰脾経の本経)
もうひとつ腹哀から枝分かれして、任脉の中脘(ちゅうかん)から別れ、横膈膜を貫き、胸中に入り、任脈の膻中(だんちゅう)(心包経の募穴、気会)で、心臓に入る。
それは、太陰脾経は、手の少陰心経につながっている。
私見
太陰脾経は、脾=“思う、憂う”の心(靈)の動きを受けやすく、
それは五行の相剋関係で言えば、木は土を剋す(こくす)。
相生関係で言えば土は金を生む。
それを言い換えれば、
肝=“いきり立つ心(奴と心)”は脾=“思う、憂う”を剋す(こくす)。
右往左往の右往)
脾=“思う、憂う”は肺=“悲しみ”を生む。
(左往右往の左往)
そうやって人は“慈悲”と“慈愛”の心(靈)をもち、霊的成長をするのですが、そのときの心(靈)の動きが、
自我より“上”に向かっているのか、
“下”に向かっているのかにより、
その霊的干渉、感応共振する霊の思惑により、さまざまな症状が発現します。
とくに、胸と腹部における症状には、まず(心(靈)の動きを蔵す影響が出る)太陰脾経と、
その“腑”の関係にある陽明胃経の刺鍼が大事です。
隠白(いんぱく)
大都(たいと)
太白(たいはく)
公孫(こうそん)
商丘(しょうきゅう)
三陰交(さんいんこう)
漏谷(ろうこく)
地機(ちき)
陰陵泉(いんりょうせん)
血海(けっかい)
箕門(きもん)
衝門(しょうもん)
府舎(ふしゃ)
腹結(ふっけつ)
大横(だいおう)
腹哀(ふくあい)
食竇(しょくとく)
天谿(てんけい)
胸郷(きょうきょう)
周栄(しゅうえい)
大包(だいほう)