糖尿病の、はり(鍼)治療に付いて

 

糖尿病とは、血糖を下げる役目をするインスリンと呼ばれるホルモンの不足等により、血液中の血糖が上がり、そしてその影響でさまざまな障害が起こる事をいいます。

その障害=様々な疾患を合併することから 日常生活に障害をきたし、よって食事療法や運動療法など、自己管理も大切な事です。

 

 よく知られていることですが、糖尿病は生活習慣病であり、良くない生活習慣として、

 

 過食(満腹感を味わうほど食べる、甘い物、飲酒の過度の摂取)

 肥満(メタボリック症候群)

 運動不足(新陳代謝量の低下、また新陳代謝量の低下には、喫煙の影響が大きい)

 

が、挙げられます。

 

糖尿病がなぜ発症するのか、それはまず、

膵臓から血糖を調節するホルモンのインスリンが、血液中の血糖のコントロールをしています。 糖質を含んだ食品を摂ると、糖質はグルコースに変化して血液中に入って血糖値を上昇させます。 血糖値が上昇し始めると、インスリンの分泌が活発になり血糖値が上昇するのをおさえます。 多く食べれば食べるほど、たくさんのインスリンが分泌されますが、若いうちは少々食べ過ぎてもすい臓機能は正常なので、必要なインスリンを分泌して正常な血糖値を保てます。

ですが、この状態のときすでに高インスリン血症という病態にあります。

高インスリン血症という状態や、肥満(体脂肪が多い)の状態があると、せっかくインスリンが分泌されていても、それがうまく働いてくれなくなってきます。(インスリン抵抗性の出現

 

 インスリン抵抗性とは

骨格筋、肝臓などの組織でインスリン作用が低下した状態を示しており、その状態で正常レベルの血糖を維持するためには、大量のインスリンが分泌される必要があります。

また、インスリン抵抗性を背景にして、内臓肥満 糖代謝異常 高血圧 高脂血症などが合併している状態は、動脈硬化や、その結果としての、脳血管障害 心筋梗塞などの発症の危険性が極めて高くなるので、充分な注意が必要です。

 

また、ある程度年をとり、先に述べたような過食傾向のある若いときと同じような食生活をしていると、

膵臓が老化し(疲弊)ているので、食事摂取に見合ったインスリンが分泌できなくなります。 

それは膵臓の機能低下で血糖値が上昇しはじめる初期の糖尿病であり、多くは中年で発病します。

この状態を2型糖尿病と呼びます。

そしてさらに悪化した1型糖尿病は、2型糖尿病からインスリン分泌能も低下し、インスリンがほとんど分泌できなくなった状態を指します。

 

糖尿病の薬の代表的な物は2つあります。

 

● α-グルコシダーゼ阻害薬

  商品名:「グルコバイ」「ベイスン」等

● スルフォニル尿素薬

  商品名:「オイグルコン」「ダイアグリコ」「アマリール」等

 

これらの薬は、基本的に食後の血糖値の上昇を防ぐことなどの血糖値のコントロールに主眼が置かれています。

高血糖を防ぐことは、合併症の予防という点で重要ですが、

肉体の機能としての血糖値のコントロールができているわけではなく

よって投薬は、その場しのぎの治療ということになります。(対症療法)

 

換言すれば、薬は 糖尿病の根本原因である膵臓の機能低下、全身の代謝量の低下による糖代謝異常を

改善している訳ではありません。

 投薬による血糖値の調節は、本来の体の機能である新陳代謝による糖代謝では無いから、投薬をやめれば

血糖値が上昇するものです。

 

大事なのは、体の機能によることである、新陳代謝による糖代謝で血糖値をコントロールできる肉体にする。

当院が考える糖尿病のはり(鍼)治療は、この事を主眼におきます。

 

さらに、老化したすい臓機能を高めるため=すい臓を構成する組織のたんぱく質を高分子化するための、

腹部刺鍼をおこない、

また、糖尿病合併症(糖尿病性網膜症、白内障、糖尿病性腎症、脳血管障害、脳出血、脳梗塞、虚血性心疾患、心筋梗塞、糖尿病性壊疽、高脂血症、慢性感染症、胆のう炎、胆石症、など)の予防と、

糖尿病による免疫機能の低下を防ぐこと、さらに、全身の新陳代謝量のアップのために、手足の血管を開き、

血糖値調節機能を正常な機能にしていくためのはり(鍼)治療もおこないます。

 

 同時に 当院独自の手足の通電も、代謝量アップに繋がり、また手足の血管も開くので=血液の通り道である血管が開くので、本態性高血圧の治療にもつながります。

 

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